津軽三味線を始めて、かれこれ1年と半年経ちました。
撥の使い方や、独特の指使いがあり中々難しいです。
音だけ追いかけて弾くと、撥の当て方が逆になっておかしくなってしまって
音は合ってるけど、師匠には「すごく難しいことをやってるけど、どうやってるの?」と言われてしまったりして、都度修正しながら取り組んでいるところです。
津軽三味線を始めてしばらく経って、ギターとの違いなど思ったことを書いていこうかと思います。
目次
音の大きさ
津軽三味線は太棹と呼ばれています。棹(ギターで言うネック)の幅が3cm以上を太棹と言います。
胴(ギターで言うボディ)も他の三味線より大きいので、とにかく
音がデカイ
僕はアコギもクラシックギターも持っていますが、それと比べて音がデカイです。
さらに音の出方が真っすぐ狭い範囲に広がるので、前で聞いてるとホントにデカイです。
賃貸アパートなんかだと、音出せないと思います。
この前バンド仲間の家に三味線持って遊びに行って音出したら、3秒で演奏止められてしまいました。
作りについて
まずギターで言うマシンヘッド部分がショボく感じます。
チューニングがあまり安定しません。
でも長く飛び出たペグ回しもカッコいいので、まぁそんなもんなんだろう?と思って使っています。
あとオクターブ調整はギターで言うブリッジを移動させて調整するんですが(正しいやり方知らないので多分そうだと思う)弾いてるうちにずれてくる。なぜかと言うと撥で激しく叩くので斜めになったり少しずれたりします。なので都度修正する感じです。非常にラフで良く言えば、遊びが多く弾き手に委ねられてる、悪く言うと作りがショボいです。
関係ないかもですが、バイクもカッチリしてる乗り味のものもあれば、遊びが多い乗り味のバイクがあります。ギターもすごくカッチリ組んであるのもあれば、遊びがあって弾き手に依存するギターもあります。
僕は遊びがあってラフなのが好みなので、好みに合っているとも言えます。でもやっぱり作りはショボいなぁと感じてしまいます。値段の高い三味線は違うのかもしれませんが。。。
あと糸(弦のことを糸と言います)を止めるところ(アコギで言うとブリッジピンのところ)が紐が結んであって、最初はこんなのでいいのだろうか?と思っていましたが師匠曰く、糸を張るとどんどん締まるので大丈夫とのことでした。糸を紐にくるっと巻き付ける感じで固定しますが、それもすごく単純な巻き方で、これに関しては「よく考えられてるなぁ」と感心しました。
撥について
津軽三味線は糸をはじく(叩く)撥があります。
プラスチックのもあれば、鼈甲など素材は色々です。
僕は撥は何でも良いのでは?と正直思っています。
一般的に鼈甲の撥が良いとされていますが、問題があります。
何が問題かと言うと
非常に値が張る。。。単純に高いです。安いのでも数万円します。
僕はもらった撥(他の三味線用)をサンダーで削って使っていますが、子供が使う撥はそういう訳にもいかないので、鼈甲の撥を購入しました。それにしても、撥の値段にはびっくりしました。
僕はメルカリで安いの買うか(数千円)、いらない人に譲ってもらって自分で削って好みに合わせるのが良いかと思います。
三味線本体
使っている木の種類で色々あります。紅木(こうき)が良いとされていますが、これもまた高いです。まともな、ちゃんとした三味線を買うには数十万円します。安くて30万円とかです。
まじか?って感じですが、僕は運よく紅木の三味線を破格値で譲ってもらえたのでラッキーでした。紅木の三味線は子供が使っています。
では僕は?というと花梨という木材の三味線を使っています。
花梨材の三味線は、お稽古用って感じで売られています。
音は柔らかい感じがするので、個人的には好みで選ぶと良いかと思います。
でも花梨の三味線も10万円ぐらいします。
まぁちょっとまともなギター買えば10万円ぐらいするので、それと同じと思ってもらえな良いかな?
この値段が、三味線を始めることを躊躇する一つの原因だと思います。
テクニック色々
打つ、すくう、4300、押しバチなど色々あります。
4300は津軽三味線っぽいです。押しバチでフレーズをつなぐのも、他の弦楽器にない奏法で三味線っぽくて好きです。
曲について
津軽三味線には六段と呼ばれる練習曲があります。一段~六段まで六曲の組曲みたいなのです。
でも一段から三段までしか弾かないのが一般的みたいです。僕は四段以降も弾きたくて師匠に四段も教えてもらいました。
一段が弾けると、津軽三味線のテクニックの8割方をマスターしたことになりますが、出来た気になっても、自分の演奏を録音して聞くと全然出来ていないので日々練習するしかないですね。
この六段で有名で良く聞くのが一段です。がこれもまた師匠によって少しずつ違うんです!
途中で拍が裏返るパターンの一段と、あえて裏返らないパターンの一段もあります。また高音パートの撥使いやハジキの入れ方も様々です。最初は違和感ありましたが、師匠がいる人は、師匠の六段を極めるのが良いかと思います。僕は師匠みたいに弾くことを目指しています!
曲について じょんがら節
津軽じょんがら節(じょんから?)に関して少し書きます。
津軽三味線=津軽じょんがら節のイメージがあります。ソロで弾くじょんがら節を「曲弾き」と言います。
旧節とか新節など種類があって、今時は新節が多いみたいです。
この新節も、人によって違います。良くジャズのスタンダードを色んな人が演奏していますが、あれは原曲が分かりますが、新節は正直それより崩してるというか、それより奏者によって違っています。僕が分からないだけで崩してないのかもしれないですが、原曲はどれ?って感じです。
弾き方(決めのフレーズみたいなの)はあるパターンがあって、大体一緒で組み合わせが変わってる感じです。でも正直スタンダードのじょんがら節がどれなのか知りたいとは思います。
取り合えず、まとめ
色々書きましたが、三味線は楽しいので興味ある方はやってみましょう!
特にギタリストは、上達が早いです。
YouTube先生に習うも良し、近所の師匠を探して習うのも良しです。
あとガレージバンドのドラマー君に合わせて弾いたり、最近だとSPARKというアプリでドラムとベースの入ったトラックやバッキングトラックがYouTubeにあったりします。
それに合わせて三味線弾くと、非常に相性が良く気持ちいいです。
ギタリストの皆さん! 三味線始めませんか?
ちなみにSPARKはバッキングのキーも変更できるので三味線と友達になれますよ!