合気について 透明な力

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合気とは?本当にあるのだろうか?武術を志すと、誰もが一度は自問すると思います。透明な力は存在するのだろうか?合気について考えてみます。

僕は3年ほど前に”合気は実際にある”ということが分かりました。と言うか運よく合気を使える師匠に出会うことが出来ました。

武術を志すと一度は合気ってホントにあるのだろうか?と考えることがあると思います。僕もその一人です。合気系の武術は、合気道とか合気柔術など調べると色々出てきます。世間一般的に認知されているのは合気道です。開祖の植芝盛平先生、そのお弟子さんでもある養神館の塩田剛三先生。特に塩田剛三先生は多くの動画が残されており、かなり参考になります。154cmと小柄な体格の方でしたが、ケネディー大統領が来日された時にボディーガードを、全く動けないようにしてしまっています。この動画は探すとすぐ出てきます。

他には武術界隈では伝説になっている、佐川幸義先生の大東流合気柔術です。弟子の木村達雄さんが書かれた透明な力で世の中に知られることとなったようです。僕も合気道を10年ほどやりました。始めたころは、”合気”で力を入れずに相手を倒せるようになるのでは?と思っていましたが、残念ながら合気の分かる、または説明できる指導者には出会いませんでした。体術とか型としての健康法プラス多少の護身術としては良いと思います。ただ相手を制する”合気”はそこにはありません。厳しいい言い方をすると、ほとんどの道場が合気を使った時に現れる形を模倣したダンスの型を練習しているだけです。それがダメという訳ではないです。実際に合気を使える指導者はいらっしゃいます。でも弟子達が使えるか?となると、ほとんどの弟子達は使えません。

前置きが長くなりましたが、合気について。合気とはなにか?の定義づけからいきたいと思います。

合気=力の無力化

と定義します。その理解度の度合いを確認できるのが合気あげです。佐川先生も透明な力の中で、「合気あげがもっとも大きく変わり続けた」と言われています。なので合気あげの中にヒントがあるということになります。

僕は幸運にも、たまたま良い指導者と仲間に巡り合えたため”合気”とは何か?が少し理解出来てきたと思います。同時に日々鍛錬を重ねて理解度が深まってきています。佐川先生は既にお亡くなりになっているので、佐川先生の定義する合気とイコールなものに辿り着けるかどうかは分かりません。しかし合気=力の無力化とするなら、少しでも合気とは何か?という問いに近づけるのではと思います。

現時点で言えることは、Youtubeでよく見かける、手首をこじったりする合気上げは、体術の延長線であり、その先には合気はないです。力の無力化の先にある合気あげは、持たれた部分は基本的に動きません。力を逃がすために、こじったりもしません。身体の内部を動かすことにより相手が勝手に動いてしまう、というのが正しいです。

透明な力の中には、様々なヒントが隠されています。最初読んだときに理解できなかったことも、何度か読み返すうちに、そっかこれはこのことを言ってたんだと気が付きます。

よく先生が”エイ”と気合を入れると、弟子が吹っ飛ぶ動画があります。師弟間では効くこともあるでしょうが普通に考えるとありえません。100%無いとは言い切れませんが再現率はかなり限定されているでしょう。

合気とは相手を無力化する技術。つまり技術なんです。気とかスピリチュアルなものではないです。なので鍛錬を重ね、技術を磨きましょう。

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